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さのBLOG

”こどもたちのため”に大人ができること

去る、1月31日に十文字学園女子大学にてスタッフ研修を行いました。

佐野はなんと、午前中「リスクマネジメント」といった大それた内容の講義を講師として担当致しました。

いやぁ~人前で話すの久々で嫌な汗かいたなぁ笑

 

これからともに「森の食堂」を拠点として

新座市内にこどもたちの居場所を作ろう!と立ち上がった初期メンバーの皆さん

これまでに何度かお会いしたことのある方々がいらっしゃる一方で

初めまして!という方々も多くいらっしゃいました。

 

スタッフ研修の内容としては次の通りです。

■午前中の講義

こども食堂を運営する上でのリスクマネジメント

*個人情報保護

*接客対応・マナー

*食品衛生

講師はOHANA PROJECT NIIZA代表 佐野(私)

■午後の講義

*修復的対話について

*修復的対話の実践

*研修の総括

講師はOHANA のスタッフ教育アドバイザー、NPO法人RJ対話の会の梅崎先生にお願いしました。

RJ対話の会についてはコチラから

実は、梅崎先生…佐野の実母です(笑)

まさかの親子共演となりましたが、長年児童福祉など福祉領域で活躍している(と、私が言うのもちょっとあれだけど、本当の事なので)母に協力してもらい、非常に有意義な研修になったと感じています。

 

こども食堂は今や、全国で様々な形で展開されていて、本当に素晴らしい活動をされている方々が多くいらっしゃいます。

ですが、皆さん口をそろえて「立上当初はスタッフ間の連携などの統率も大変だった」とおっしゃいます。

 

企業もそうですが、人が多く集まって何かをやり遂げようとしたとき、

その集団の「常識」の統率はかなり重要だと私は考えています。

何を「共通認識」しているのか、そのルールなどはきちんと周知されているのか

企業の中であれば、例えばそれは「就業規則」にあたるかとも思いますが

案外、この「組織の中で動いていくにあたっての基本的なルール」の統率や周知って

手を付けるのがおっくうになりがちな部分かな?とも感じています。

 

ですが、集団として何かをやりとげようという際に

やはり要所要所の共通認識はきちんと統率しておかないと

「え?そこでそんな対応しちゃったの?」というようなちょっとしたズレって絶対に出てくるものです。

これは、たとえ共通認識を深めるために集団としてのルール周知を徹底していてもある程度は起こる問題です。

なぜなら、私たちは人であって、人ってやっぱりその時の状況とかによっては「なんで、あの時あんなことしちゃったんだろう?」みたいなことってしてしまうんですよ。

その「人が集団で群れた際の宿命」みたいなズレというのは、必ず織り込み済みで集団の共通認識を深めていくのが良いでしょうね。

そこを織り込み済みとした上で、どうやって要所要所の対応などの品質をできるだけ統一させていくのか、これは永遠の課題のようにも思えます。

 

と、前置きは長くなりましたが(;^ω^)

私が午前中にお話しさせていただいた個人情報保護、接客対応・マナー、食品衛生

これは、こどもの居場所を作っていく際に必ず大人たちが配慮し、安全対策すべき課題だと私は考えています。

 

だって、こどもの問題ってデリケートでしょう?

一歩間違ったら、こどもたちの命に関わってくる。

もし大人たちが大人としてこどもたちのために何かをするのであれば

まず最初に担保しないとならないのは当然「こどもたちの安全」です。

ましてや、こども食堂は「食」を扱いますから

尚更いろいろな面でデリケートな配慮や安全管理対策を講じる必要があります。

 

私は今回の研修を0ベースで一から資料作成しましたが、

なんと、こども食堂ネットワークに素晴らしい資料が掲載されていましたよ(*´▽`*)

 

こども食堂 あんしん手帖 「みんなで"おいしい"を続けるために」

資料はコチラから

 

…私、資料作る必要なかったんじゃ( ノД`)笑

冗談はさておき、この手帖は「広がれ、こども食堂の輪!」推進委員会委員長の山崎様をはじめ

大手の企業財団が協賛をしており、大変優れた手帖です。

私が特に感銘を受けた一文をご紹介いたします。

 

『子どもたちのことを思って食事を提供する-(略)そのためには、当たり前だけれど大切な、食品を取り扱う際のルールを守る必要があります。

安心して、安全に食事を提供することによって、私たちの善意は正義に変わるのです。』

(こども食堂安心手帖より引用)

 

心の底から感銘を受けました。

どういう言葉で伝えたらスタッフの皆さんに響くだろうか…

ここ1ヶ月ほどそればっかり考えて過ごしていましたので、「そうだ…善意が正義に変わる。そうなんだ!これだ!」と

研修前日に参加者分、急遽資料を追加印刷しました(当日、参加者が増えてやや足りませんでした笑)。

 

私はOHANAとしてこども食堂のような「食」に携わる事業を今後、展開予定です。

その際には、当たり前だけど、「安全な食」といった部分にこだわっていきたいと思っています。

毎日育児を頑張るママ、パパ、そして可愛いベビーやキッズたちに

心から自信をもって「美味しいですよ。召し上がってください。」とご提供できる体制を整えていきます。

時間はかかるかもしれないけれど、食の安全はOHANAとして最も譲れない部分であること

今回の研修を通して改めて認識することができました。

 

そしてですね…私の実母、梅崎先生の修復的対話(以下、RJ対話とします)は素晴らしかったです。

梅崎先生は児童福祉も専攻していらっしゃいますので、RJ対話の概要等と併せて、

こどもの貧困問題の原因について深く考えさせられる講義をしてくださいました。

以下、先生のお話から抜粋です。

 

「例えば、紛争などを解決する際には加害者と被害者がよく話し合えばよい、とお思いになる方もいるけれど

実は、紛争というのは社会全体が関わっているのであって、加害者と被害者だけがよく話し合っても解決は困難であると。

そして、これをこどもの貧困という面から考えた際に、例えば「シングルマザー世帯は貧困に陥りやすい」とかなり古くから統計が出ているが、

それは果たして「シングルマザーが怠けているから貧困」なのだろうか?つまり、子どもと親、という関係内だけの問題なのだろうか?

結論から言うと、シングルマザーが貧困に陥りやすいのは決して彼女たちが怠けているわけではない。

今の日本経済が停滞していて、20代、30代の賃金はかなり低く抑えられている。

今の60代くらいの男性なんかは、4大卒であれば、年収400万円くらいは最低ラインとして約束されたようなものであって

そこから昇進していく賃金システムだった。

だが、現在の若い世代はそうではない。福祉のサポートを得るために窓口へ相談にくるような世帯は

ダブルインカムでも年収300万円だったりする。

シングルマザー世帯においては、フルタイムで一生懸命働いたって年収200万円だったりする。

これでは絵本1冊、こどもに買ってあげられない。

この現実を知り、こどもの貧困問題は決して親と子供だけの問題ととらえず、

これは社会問題なのだと認識してほしい」

 

ざっとですが、こんな内容だったと記憶しています。

私は幼少のころからこの手の話を母から聞いて育ちましたが、

これから地域で子供たちの居場所を作ろう!と立ち上がった方々がもし、こういった事情をご存じないのであれば

子育て環境の変化についての研修なんかはかなり重要なんじゃないかな、と感じました。

 

時代はどんどん変わるから、

我々も色々な面をアップデートしていかなければならない。

それが「こども」関連であれば尚更。

 

研修ではその後、RJ対話の実践と通し、

今回の研修の総括を行っていただきました。

参加者の多くがおそらくこの後の活動に希望を見出し、不安を低減させ、

皆が同じ方向を向いていく準備が整ったのではないかと感じています。

 

さぁ!やっと始まるぞ!

という気分です(^^)

 

講義中にも申し上げましたが、

私たちのこども食堂でごはんを食べて育った子供たちが

「昔、お腹がすいていた時にこども食堂でごはんを食べさせてもらったのだけど

食事を提供するって結構色んな準備があって、お金もかかるってことが分かってさ。

でも、地域の大人たちはみな、僕たち、私たちのために

必要な対策を講じる手間を惜しまず、時間をかけ、資金を使い、

安全で安心なあったかい食事を提供してくれた。

この地域で育って良かったな。この地域は素晴らしい。」

そう思ってくれるよなこども食堂を目指していきます。

 

2月23日(日)

いよいよ「森の食堂」オープニングイベントです。

ここから始まるOHANAの活動、どうか素晴らしい広がりができますように。

私は自分自身と、そして、OHANAに賛同してくださったスタッフのみんなを信じています。

きっと、地域で愛される場所をつくれる!

一歩ずつ、大切に歩んでいこう。

※「森の食堂」オープニングイベントについては新座市報に一部掲載されています。新座市報コチラから♪