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さのBLOG

189に「育児相談」の問い合わせをしてみて分かったこと

189ダイヤルってご存じですか?

児童相談所虐待防止ダイヤルと言って、児童相談所が行っている業務です。

よく、子育て広場や子育て支援関連の施設などにポスターが張ってあると思うのですが…

 

189.PNG

 

こういうポスター見かけたことありませんか?

オレンジリボン運動などでも、掲載されているポスターです。

 

子育てをしていると、少なからず耳にしたり、より身近なことになる「児童虐待」…

色んな団体さんが頑張っていますが、コロナの影響もあり、家庭内での児童虐待は増えていると報道されています。

参考:読売新聞オンライン 2020年6月16日 https://www.yomiuri.co.jp/national/20200616-OYT1T50278/

 

 

私もこれからこども食堂を開催するにあたって、何かあった時のためにいつかは児童相談所に問い合わせを入れなければ

と思っていました。ですが、ちょっと怖いという気持ちもあり、なかなかどんな雰囲気の場所なのか問い合わせができずにいました。

 

そんな中で、今回はきっかけがあり、このポスターの「育児相談」について

実際に189ダイヤルに電話をし、対応やどんな相談を受け付けてくれるのか、児童相談所に相談したら即母子分離なのか等

気になることを問い合わせてみました。

 

よく、ニュースとかで目にしませんか?

  • 児童相談所は、親の同意なしに強制的に子供を保護してなかなか子供を返してもらえない
  • 「虐待なの?虐待じゃないの?どっちなの?」と高圧的な態度を取られ、説明する気力をなくしてしまった
  • 職員さんが忙しすぎて、対応がイマイチ

 

等など…

児童相談所っで本当のところはどうなのかな?って思っていました。

特に、虐待かも?であれば即相談!できますが、「育児相談」ってどうなのかな…と。

 

189「育児相談」.png

 

↑「近くに子育てに悩んでいる」とか、「子育てが辛くてつい子どもにあたってしまう」とか、重篤な虐待とは言えないけど相談したいような案件、

子育て中の親御さんなら大なり小なりありますよね。

それを、専門家が相談にのってくれて解決の道筋が見えるならどんどん推奨したい!

そう思って土曜日の深夜22:00頃平日の朝9:00頃の二回に分けて実際に電話してみました。

 

下記は、あくまで私が実際に体験した内容や問い合わせをして得られた回答の事実です

下記とは異なる体験をした方ももちろんいるとは思いますが、今回は私の体験と感想、ということでお付き合いください。

「そんなの間違っている!」「そんな言い方は良くない!」等のご批判につきましてはお受けいたしませんm(__)m

なぜなら、これは私の実体験であり、私の感想だからです。

 

 

■土曜の深夜(休日夜間)に電話してみたところ…

プルルルル…「はい、189虐待防止ダイヤルです。お住まいの地域を教えてください。」

やや年配かな?男性が取り次いでくれました。

「あ…ちょっと取次、手こずっててん、ちょいとお待ちくださいね」

関西弁…?センターは関西なのか、たまたま関西弁の方が電話を取ったのか。それは良いとして、いよいよ児相に繋がります…自分の心臓の音が聞こえました。

 

「はい、〇〇児童相談所です。虐待ですか?」(おそらく年配の男性が出た)

えっと、私は新座市でこども食堂を開催準備中の佐野と申します。今、開催準備中でオンライン企画などをやっているのですが、

やっぱり子育てに悩んでいる親御さんって多くてですね、そういう方に、こちらの児童相談所虐待防止ダイヤルをご紹介したいのですが、

実際に親御さんたちが相談した後の流れなどをお伺いできますか?

即、母子分離とかになるのは怖いし、職員さんの対応に個人差が大きいなどもありましたら、信頼できる職員さんのことなども教えていただけたらと思いまして…

なんというか、親御さんに無責任なご紹介はできないな、と思ってお問い合わせしてみた次第です。

 

「あぁ…相談は受け付けていません」

えっ!?

あの…厚労省から出ているポスターに「近くに子育てに悩んでいる人がいる」場合にも189相談するよう記載があったと記憶していますが…

 

「いえ、虐待の通報は受けてますよ。でも、相談はよりそいホットラインを案内してます」

え…あの、ポスターを見た限りだと「近くに子育てに悩んでいる人がいる」とか「子育てが辛くてつい子どもにつらく当たってしまう」とかの相談も受けていただけるように思ったのですが?

 

「うーん、虐待の相談なら受けますけど、虐待じゃないならよりそいホットラインですよね。虐待の緊急性が高いならこちらから110しますし、そうでないなら改めて児相が空いている時間か、あとは市の窓口が良いんじゃないですかね」

 

あの、お言葉ですけれど、虐待か、虐待じゃないかって、線引きはどのように考えているんですか?

あなたが虐待と思う対応レベルはどのくらいなんですか?

こちらで虐待か判断できなかったり、もしかして虐待なのでは?と悩んでいたり、いつかは虐待になってしまうかも…と悩んでいる方からの相談はどうするのですか?

こちらで分からないから、相談するんじゃないんですか?

 

「まぁ確かに線引きは難しいですけど、まず、今の時間帯は児童相談所が空いてませんから。専門職に繋げられないんですよね」

!!!!!!!!(それ先に言えよ!!!!!)

ごめんなさい、ポスターにいつでもって書いてありましたよ?

オレンジリボン運動のHPでも、24時間365日って書いてありました。

その情報は、どこを見たら分かるのですか?

 

「ポスターには書いてなかったかもしれませんが、児童相談所のHPを見れば、営業時間外だって分かると思いますよ」

えぇ~…育児で虐待かもって悩んでいる人って切羽詰まってると思うんですよね。

そんな方がポスター見て、必死の想いで電話して、営業時間外だからつながらないって…児相やってないって、それ、どうなんですか?

ものすごくガッカリさせるというか、人によっては生きる望みを失うと思うんですけど。

 

「でしたら、平日日中に相談するのが良いんですよ。あとは、佐野さん、こども食堂はどちらでやる予定なんですか?」

埼玉県の新座市です。

 

「新座か…だとすると、やっぱり管轄はここですね…開催は夜ですか、日中ですか?いつごろからやるんですか?」

来年の4月以降、平日昼間と思って準備しています。

 

「まだまだ先ですね。もう少し煮詰まってから質問してはどうですか?もう煮詰まってるですかね?」

ごめんなさい、煮詰まっているとは?

具体的に何をおっしゃっているのか分かりません。

どういう状態ならご相談して差し支えないのでしょう?

 

「あ…いや…もう少し先のことだし、でしたら日中昼間の電話番号をお教えしますよ。とにかく今は相談はできません。相談はよりそいホットラインでお願いします。日中の児相の連絡先は…」

はい、分かりました。

最後に教えてください。189ダイヤルは、休日夜間はだいたいこんな対応なのでしょうか?

 

「そうですね。とにかく、虐待通報なら受け付けていますよ」

 

私は強く思ったこと3つがあります。

  • ポスターに書いてあったこと、誇大広告なの?「児相の営業時間外だから専門職につながらない」の記載は必要では?
  • 今の職員さん、なんなの?そもそもの人の話を聞く研修は受けているのか?
  • 間違っても育児で悩んでいる親御さんに「休日夜間」の189相談はお勧めできない

 

物凄いモヤモヤした気持ちを抱えて、一応知り合いの議員さんに苦情の連絡を入れた上で就寝しました。

そして、気が進みませんでしたが、ひとまず月曜の朝にももう一度電話しました。

(私でさえ気が進まないのだから、当事者の親御さんはきっと電話しようと思えないのではないでしょうか)

 

※ちなみに、よりそいホットラインにも電話してみましたが、現在はコロナで相談時間の目安が「15分」な上、なかなか繋がらなかったため、早々に諦めました。

寄り添いホットラインは子育てに限らず、様々な悩みに寄り添ってくれる相談窓口だそうです。

 

 

■月曜日の朝に電話してみたところ…

プルルルル「はい、〇〇児童相談所です。」(女性が出た)

えっと、私は新座市でこども食堂を開催準備中の佐野と申します。今、開催準備中でオンライン企画などをやっているのですが、(以下、略)

 

「はい、ご相談ですね。具体的な内容はございますか?このままお電話でもお伺いできますし、ご来所でもどちらでも結構ですよ」

!!!!!(休日夜間と全然違う!!!)

はい!あの、ご自身が虐待しそうとか、今は虐待していないけど今後が怖いとかお悩みの方が、自信を持って虐待にはならないぞ!と思って子育てと向き合えるような相談ですとか、その後もフォローなどはありますか?

また、相談したら直ぐに母子分離になってしまうのでしょうか?

 

「なるほど…まず、所見でお子さんを保護するかというと、必ずではありませんが、あくまでお子さんの状態によるとしか言えません。

お子さんの状態が重篤な状態であると判断しましたら保護しますし、そうでなくて一時的に保護してほしいと申し出があった場合などは、親権者の同意があってはじめて保護につながります。

重篤な状態というのは、大きなケガや精神的な影響が見られた場合、あとは例えば両親が家庭内にいたとして、

両親のどちらか一方が虐待し、もう一方がそれを止めることができないような状況でも保護の対象になります。」

そうなのですね。では、必ずしも母子分離というわけではないのですね。

少し安心しました。

では、相談の内容はどうですか?

例えば、必要に応じて臨床心理士の先生の受診などを進められたりするのでしょうか?

 

「いえ…そこなんですが、こちらはあくまでお子さんの保護やケアを専門としていますので、臨床心理士などもお子さんの対応が専門なのです。

ですので、こちらが親御さんの状況を見て親御さんのケアをする、ということはちょっと難しいかもしれませんね…

ケアが必要であれば、市の相談窓口などを進めることはあるかもしれませんが…」

そうだったのですね…私はてっきり、専門の方が色んな対応をしてくれる前提の相談かと思い込んでいました。

このことを知れて良かったです。

そうしたら、話を聞いてもらったり、ちょっとしたアドバイスはもらえるけど、ケアまでは約束できないという言い方で良いでしょうか?

 

「そうですね…ですが、もし、ご相談者様が実際に出ていましたら、お電話のみのご相談も可能ですし、施設内に託児スペースとスタッフも協力して親御さんが相談できる体制も整っています。

そういった形でご案内いただければ助かります」

ありがとうございました。

とても安心しました。

最後にですが、実は土曜日の夜に189に電話したんです。

そうしたら、児相が空いていないから相談は受けられない、よりそいホットラインを…と言われました。

これは、だいたいそういう流れなのですか?

 

「あぁ…そうですね、児相が締まっている夜間休日は相談は受けていないです。

189自体も虐待通報ダイヤルなのですが、よりそいホットライン…その職員の案内だと誤解を与えそうですね。

申し訳なかったです」

(ポスターには「近くに子育てに悩んでいる」相談もOKと書いている気がするけど…まあ良いか)

ありがとうございました。

 

 

休日夜間とまるで違う!!!!

ちゃんとした相談だった!!!!

休日夜間の対応があんまりにもアレだったからか、とても感動しました。

そして、休日夜間は虐待通報!育児相談は平日日中!これは絶対に伝えなければと思いました。

 

また、その後も色々な窓口に相談業務の内容などを問い合わせる中で、

例えば産後間もない親御さんが育児相談の窓口を自力で探すのは、結構酷な事だとも感じました。

 

この経験をもとに、全国の相談窓口探しをお手伝いするサービスを始めることとしました。

手探り状態ではありますが、「相談したい」「この状況を変えたい」そう思っている親御さんに、私も寄り添うことができるかもしれない。

専門職ではないけれど、親御さんの手足になることはできるかもしれない。

そう思いました。

 

相談窓口を探してほしい方、お気軽にお問い合わせください。

詳しくはコチラより

 

 

 

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

引き続き、よろしくお願いいたします。